大山 葉子 写真展「Humoresque ~ボヘミアより~」

2015年5月1日(金)〜30日(土)作家略歴

後援 チェコ共和国大使館


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我々日本人にもおなじみの交響曲「新世界より」の作曲家ドヴォルザークや「わが祖国」のスメタナが活躍したボヘミアの都市、プラハ。 弦の国チェコの名に相応しく、プラハでは夜毎、至る所で弦楽室内楽のコンサートが開かれる。
かつてオーケストラのヴァイオリン奏者であった作者には、子供の頃より憧れの国、街であり、弦の音に引き寄せられるようにして、ボヘミアの地に降り立った。

1791年12月のモーツァルト急死の知らせに、どこよりも早く追悼ミサを上げた聖ミクラーシュ教会、作曲者自身の指揮によりオペラ「ドン・ジョヴァンニ」が初演されたスタヴォフスケー劇場、そしてモーツァルトの愛らしい別荘ベルトラムカもプラハにあり、それらの場所ではモーツァルトがそこにいた形跡が確かにあり、リアルに胸に迫ってくる。 神聖ローマ帝国の首都でもあったプラハの、2000 年の響きに耳を澄ませば、石畳みに楽の音がこだまする。
今回の作品群は、21世紀のボヘミアに見え隠れするいにしえの音楽家たちの姿を追い求め、敬意を払いつつその軌跡を辿ったものである。

大山 葉子


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