「traverse」

渡部 さとる
Satoru WATANABE

2007年7月発行
5,000円(税込)
並製本/写真200点
サイズ  193x258x18mm

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この写真集のタイトルであるtraversとは、「横切る、ジグザグに進む」という意味がある。

写真集の構成も、生まれ故郷の米沢と現在暮らす東京を起点に、ニューヨーク、パリ、インドネシア、マレーシア、ハワイ、フィリピン、バリ、モンゴル、中国、台北をtraversした旅の記憶となっている。

つまり、外国を旅しては、米沢・東京に帰ってくることのくり返しのなかで、わたしは一体どこに位置するかを確認しているのだ。

旅とは、別の表現をすれば、わたしの発見であったり、再確認であったりする。

渡部の写真が、記憶であるという所以は、旅への思いが抑制された形で現われているからだ。

写真集からは、どこへ行っても思いをこめた旅であることが分かる。

それは、気に入った対象を切りとってくるというよりは、対象に寄り添っていこうという姿勢があるからなのだろう。

   
他社刊行物

「旅するカメラ4」

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